第6回SDGs検定に合格!試験の難易度や勉強方法を解説します!

先日、SDGs検定というものを受験したのですが、想像の5倍くらい難しい試験で衝撃を受けました。

「SDGs検定は難しい」という情報は手にしていたのですが、具体的にどう難しいのか、どのような勉強をすればいいのか、踏み込んだ情報は多くありませんでした。

また、私が受験した第6回SDGs検定はWeb受験だったのですが、ネット上にある情報はWeb開催になる前のものが多く、どこまで参考になるかわからない情報がほとんどでした。

のり

結果的になんとか合格することはできましたが、全く勉強しないで受験するのは無謀なレベルなので、これから受験する人のために、試験の概要や対策をまとめてみたいと思います。

目次

SDGs検定の概要

SDGsに関する検定試験はいくつかあるのですが、私が受験したのは「SDGs検定」というもので、以下のとおり実施されます。

時間90分
形式選択式
合格70%
範囲SDGsとは / SDGs採択までの歴史や現在の動向 / SDGsの内容(17のゴールや169のターゲットなどに関する事項) /世界の課題を知る / 環境問題のみならず、世界の貧困・飢餓・福祉などの課題をSDGsの17のゴールと関連させて出題 /誰がSDGsに取り組むのか /SDGsのゴールを誰がどのように取り組んでいくのかについて、SDGsの基本的理解をしたうえで、応用力を試す出題
SDGs検定試験概要より

年に3回程度開催されていて、第3回からはWeb受験(オンライン)となりました。

気になる合格率について、わかる限りでまとめてみました。

試験回受験者合格者合格率
第1回1593823.9%
第2回3207021.9%
第3回50121743.3%
第4回
第5回79819524.4%

※第1回・第2回は会場受験、第3回以降はオンライン受験です。
※第4回SDGs検定は、試験当日のシステムトラブルにより再験となった人が多く、情報が見つけられませんでした。

のり

第3回は合格率43.3%ですが、それ以外は合格率20%台なので、難易度は高いといえると思います。

なお、試験中に書籍やインターネットを参照すること(カンニング)は禁止されています。

過去問や想定問題集などは公開・販売されていませんが、公式ホームページに例題が数問掲載されています。

しかし、私が受けた第6回に限って言えば、例題よりはるかに難しい問題が出題されていた印象です。

SDGs検定の合格発表

私が受験した第6回SDGs検定の合格発表は「後日」とされていました。

インターネットなどで情報を探してみるも、受験後どれくらいで発表されるのかよくわからず、しばらくの間やきもきしながら過ごしました。

受験したのは9月5日(日)で、実際に結果発表があったのは9月17日(金)の12:30頃です。

この傾向が変わらないのであれば、合格発表は、受験後10日~2週間程度と考えておくとよいかもしれません。

また、第6回SDGs検定では、問題文の難易度と過去の合格率との整合性を図るため、得点調整が行われたようです。

なお、問題文の難易度と過去開催分の合格率に鑑み、合格点を調整させていただいております。

SDGs検定合否通知メールより
のり

なので、本番で出来が良くなかったとしても、あきらめずに結果を待ちましょう!

SDGs検定の難易度

前述のとおり、SDGs検定の問題はかなりレベルが高い(難しい)と感じました。

その理由は3つあります。

SDGs検定が難しい理由
  1. 出題内容が細かい&広い
  2. 問題形式が厄介
  3. 問題量が多い(試験時間が短い)

出題内容が細かい&広い

まず、出題内容についてですが、かなり細かく、幅広く問われることが特徴です。

SDGs17のゴールはもちろん、ゴールの下にある169のターゲットについてもかなり深く理解しておく必要があります。

また、歴史的背景(国際会議の内容)から時事問題(SDGsの達成度等)まで幅も広いです。

のり

正直、付け焼き刃の知識では対応できないと思います。

問題形式が厄介

続いて問題形式について。

SDGs検定の問題はすべて選択式問題なのですが、問われ方がかなり厄介です。

たとえば、

正しい内容をすべて選べ

あるいは

正しい内容の個数を選べ

というような問題があるのですが、この形式だと、すべての選択肢の正誤を判断する必要があります。(もしかしたら一部間違えても部分点をもらえるかもしれませんが…)

このような形式の問題がざっくり全体の20%くらいあり、これが受験者の自信を失わせます。

問題量が多い(試験時間が短い)

最後に、問題量について。

私が受験した第6回SDGs検定は、全部で31問という構成でした。

試験時間は90分なので1問あたり約3分。

そう考えると簡単に感じますが、上述のとおり、問題文をかなり細かく読み込む必要があるので、時間の余裕はあまりありません。

実際、私はひと通り解き終えるのに85分程度かかり、見直しの時間はほとんどありませんでした。

専門的な用語も多く出てくるので、あまり勉強せずに臨むと、時間が足りなくなる可能性が高いと思います。

SDGs検定の勉強法

私が受験した第6回の内容を踏まえ、どのように勉強するのが良いか、私なりに考えてみました。

大まかな勉強手順としては、①基礎知識の定着→②時事問題をチェックという流れです。

基礎知識は参考図書を中心に、時事問題はネットの情報を中心に、勉強していくことになるので、それぞれについて詳しく紹介します。

参考図書

これまでのSDGs検定では、参考図書が指定されています。

私が受験した第6回では、以下の3冊が参考図書として指示されました。

私はこれらの本の中で、SDGsの成り立ちなどを中心に対策していたのですが、実際の試験では各ゴールについての出題が多かったように思います。

したがって、SDG検定の勉強という観点からいえば、全体を通して読んだ後は、個別のゴールごとに内容を整理しておくとよいと思います。

STEP
それぞれの本を1回ずつ通して読む

アイディアブック→SDGs(持続可能な開発目標)→SDGsビジネス戦略の順に読むのがオススメです。

STEP
各ゴールごとに内容を整理する

SDGs(持続可能な開発目標)の第3章とSDGsビジネス戦略の第3章、アイディアブックを各ゴールに対応させながら内容を整理する。

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個別のゴールごとに、それぞれの本を行ったり来たりしながら理解するようにすることが大切です!

参考図書以外

SDGs検定では時事問題も出題されます。

私が受けた第6回では特に、直近のSDGs達成度合いが問われた印象があります。

時事問題は参考図書ではカバーができないため、日頃から情報にアクセスする必要があります。

情報ソースは公的機関が発表したものが好ましいので、以下のサイトを見るようにするのが役に立つと思います。

私は上記サイトに加え、暇な時間はTwitterで情報収集をしていました。

Twitterで役に立ったのは、ハフポストSDGsというアカウントです。

試験中に使えるテクニック

SDGs検定の試験特性を考えたときに、使えそうだと感じたテクニックを紹介します。

なお、以下のテクニックは「SDGs検定に合格する」ためのものであり、「SDGsに関する理解を高める」ためのものではありません。

複数選択問題は後回しにする

試験時間が意外と足りなくなる、という話を書きました。

どんな試験でもそうですが、時間に追われると簡単な問題をミスしてしまうのが人間です。

そこで、「時間のかかる難しい問題」は後回しにして、「焦らず解けば正解できる問題」を確実に取りに行く戦術が有効だと思います。

SDGs検定において「時間のかかる難しい問題」は、選択肢のひとつひとつを丁寧に吟味する必要のある問題、すなわち複数選択問題です。

複数選択問題の例
  • 正しい内容をすべて選べ
  • 間違っている内容をすべて選べ
  • 正しい内容の個数を選べ
  • 間違っている内容の個数を選べ

このような複数選択問題は、いったんパスしておき、それ以外の問題を解き切った後に戻ってくるのがベターだと思います。

木を見ず、森を見る

SDGs検定では、選択肢が正しいか間違っているかを見極める力が求められます。

この見極めをするのに際し、基本的に「数字」や「固有名詞」といった細かい情報は合っていると仮定して解き進めることをおすすめします。

たとえば以下のような選択肢が合っているのかを見極めたいとします。

COP25(第25回気候変動枠組み条約締約国会議)開催初日、国連のアントニオ・グレーテス事務総長は、大量のCO2を排出する石炭火力発電を減少させていくことが急務と呼びかけた。他方で、日本では、石炭火力は石油や天然ガスに比べて発電コストを安く抑えられていることもあり、東日本大震災後に国内のエネルギーに占める石炭火力の比率が高まり、2010年度には28%だった国内の電源構成に占める石炭火力の比率は、2017年度には33%に上昇している。日本企業においては石炭火力発電事業を継続して縮小する動きは見られない。

SDGs検定 例題問題より抜粋

このときに、

 

COP25開催初日だったっけ?当時の国連事務総長は違う人かも?

 

2010年度だったっけ?33%じゃなくて50%だったような?

などと疑いだすとキリがありません。

参考資料を持ち込みできない試験ということを考えると、そんな細かい数字まで覚えることは不可能です。

なので、固有名詞や細かい数字は基本的に合ってると考えて、その文章が伝えたいコンセプトが合っているのかどうかに集中しましょう。

ちなみに上記の選択肢は【不正解】なのですが、その理由は最後の一文、「日本企業においては石炭火力発電事業を継続して縮小する動きは見られない。」というところです。

「日本は石炭火力発電を減らす方向に進んでいる」という情報(方向性)を知っているかが正解なポイントというわけです。

上記の例から考えると、「木(細かい数字)を見ず、森(方向性)を見る」というスタンスが大事だといえると思います。

感想

SDGs検定は、私の想像よりはるかに難しい試験でした。

ただ、難しいぶん、勉強のやりがいも感じることができました。

今回、なんとか合格することができましたが、SDGsについて学び考えることは、これから先もずっと必要なことだと考えています。

のり

SDGsを「知っている」だけでなく「実践できる」人間になるためにこれからも頑張っていきたいと思います。

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この記事を書いた人

毎日の生活をもっと楽しく、いきいきと過ごすために日々奮闘しています。取得資格はTOEIC925点、英検準1級、日商簿記2級など。趣味は読書とブログ執筆。当ブログ以外にも2つのサイトを運営しています。

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