TOEIC400点未満から始める中学英語の復習方法

 

英語を使った仕事をしてみたい!

 

海外で働いてみたい!

英語を使って仕事をすることに興味がある人におすすめな資格がTOEICです。

しかしこのTOEIC、学生時代に英語が得意でなかった人は、おそらくほとんど問題が解けないほど難しい試験だと思います。

私自身、人生ではじめて受けたTOEICは255点でした。

しかしそれから私は、独学で925点を取得することができました。

今回は、過去の私のようにTOEICの問題のレベルに全く到達していない人が、どのように勉強をしていけばよいかを書いていきたいと思います。

目次

中学文法をざっとつかむ

英語の基礎は中学英語に詰まっています。

そういうわけで、まずは中学英語を復習していきます。

おすすめの参考書は『中学英語をもう一度ひとつひとつわかりやすく』です。

本書1冊で中学英語を網羅できます。無敵です。

ただしその分、取り扱う文法事項の数が多く(全部で114単元)、ボリュームがあります。

内容自体は素晴らしいのですが、この量に挫折してしまってはもったいないです。

そこで私がおすすめするのが、復習テストから解き始めることです。

復習テストは、5~6単元ごとに収録されている見開き1ページの小テストです。

とにかくこの復習テストを解き、自分が理解できてなかった文法事項があれば、戻って参照するとよいと思います。

こうすることで、時間を大幅に短縮しながら終わらせることができます。

解かない問題があるのがもったいない、と思われるかもしれませんが、完全に理解している問題を解く時間のほうがもったいないです。

瞬間英作文で基礎固め

中学英文法をざっと復習して理屈を思い出したら、それを定着させていきます。

ここでおすすめな参考書が『どんどん話すための瞬間英作文トレーニング』です。

本書は文法事項の説明などが一切ありません。

ひたすら中学英語レベルの和文英訳が続きます。

この本で目指すのは、口頭、つまり頭の中だけで英作文ができるようになること。

これが意外と難しいです。

たとえば、「あの赤い花々が美しい。」という日本文があったとします。

これを瞬時に

Those red flowers are beautiful.

と英作文できるでしょうか。

文法事項も単語も中1レベルですが、Those という単語がでてこなかったり、are にするのを忘れたりしませんか。

こういった、ゆっくり考えればわかること・答えを見たらわかることをひたすら繰り返して身につけるのが、瞬間英作文トレーニングです。

めちゃくちゃ地味なトレーニングなので、飽きとの戦いになりますが、ここはひたすら耐えましょう。

私は通勤時間や隙間時間を利用して取り組みました。机に向かってやるには退屈なトレーニングなので工夫をしたいところです。

個人差ありますが、30~50時間くらいやれば、本書1冊はほぼすべて瞬間英作文できるようになると思います。

発音の練習

また、できれば学習初期に取り組んでおきたいのが、発音です。

発音で大事なのは、日本語に存在しない音を出しているという感覚です。

英語と日本語の発音は、まったく違います。英語を話すときは、日本語の発音はすべて忘れてください。

たとえば英語のLは日本語のラ行だ、というのを聞いたことがあるかもしれません。

しかし、これは間違いです。日本語のラ行は、たしかにRよりはLに近いかもしれませんが、Lとイコールではありません。

だから、英語の発音を日本語の発音に無理やり当てはめた勉強をしていると、いつまでたってもネイティブのような発音にはなりません。そして間違った発音は、リスニングにも悪影響を及ぼします

そんなわけでなるべく早い段階で正しい発音を覚えることをおすすめします。

ただし、発音は独学が難しいです。もしネイティブの知り合いがいるなら個人レッスンをお願いしましょう。

むずかしければオンライン英会話をおすすめします。1か月だけ、など短期集中で発音だけレッスンを受けるとよいと思います。

また、上記のようなレッスンを受ける前に、発音の理屈を勉強しておいたほうが良いと思います。

これは、YouTubeやWebサイトでもいいです。本で学びたいのであれば、私のおすすめは『通じる英語の発音エクササイズ』です。

本書は、日本人が間違えやすい発音(たとえばLとRなど)や、似ている音を対比する形で紹介してあるので、ひとつひとつの音を覚えるより効率的に覚えられる気がします。

いずれにしても、ひとりで発音を完全に身につけるのは難しいので、あくまで補助的なものと割り切ってください。

ここまでの到達点

ここまでに書いてあるとおりに、中学英文法を復習し、瞬間英作文で基礎固めをし、発音をある程度学んだとしましょう。

この時点でのTOEIC到達点はおそらく350~450点くらいだと思います。

思ったより低いな、と感じるかもしれませんが、こんなものです。

実際、私が上記を終えた段階(学習開始から3か月程度)のときに受けたTOEICは445点でした。

落ち込む必要はないと思います。なぜなら、私がおすすめしているのは、急がば回れの勉強法だからです。

もしただ単にTOEICで600点を取りたいだけであれば、TOEIC対策本をやりこめばいいのかもしれません。

ですが、そんな風にして取ったTOEIC600点に価値なんてほとんどないと思います。

TOEIC700点を800点に、800点を900点にするためのTOEIC対策はそれなりに価値があります。なぜなら、そのレベルであれば基礎が完成しているといえるからです。

しかし、少なくとも対策なしで600点レベルに達していないのであれば、TOEIC対策をするとかいう以前の問題です。

ここで基礎をサボったら、今後の伸びはほとんど見込めなくなります。

今回の記事で書いた勉強は、TOEIC600点なんかで満足するのではなく、将来的には800点・900点を取得し、そして実践で使える英語を身につけるために必要なステップです。

退屈に感じるかもしれませんし、やった割にスコアに反映されなくて凹むかもしれませんが、それでも一歩ずつ進んでいくことこそが英語学習だと、私は思います。

この記事は連載記事です。
本記事の内容をクリアしたら、次はTOEIC600点を目指す人のための英単語学習法という記事がおすすめです。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

毎日の生活をもっと楽しく、いきいきと過ごすために日々奮闘しています。取得資格はTOEIC925点、英検準1級、日商簿記2級など。趣味は読書とブログ執筆。当ブログ以外にも2つのサイトを運営しています。

コメント

コメントする

目次